「お金の減らし方」を読んだ

2021-12-13 公開
(2022-12-30 更新)

友人から貰った本の2冊目を読んだ。 友人曰く、今年読んだ本の中でトップだったらしい。

お金の減らし方 - 森博嗣

何が書いてあるか

  • お金と物の価値の関係
  • 「欲しい」と「必要」の違い
  • お金の使い方と生活のデザイン
  • お金の増やし方
  • お金がないという言い訳の本当の意味
  • 自分が本当に欲しいものを知るためにやること

感想

かなり尖った考えでひねくれた性格の著者だったが、言ってることは納得できた。そのとおりに行動するのは相当難しい、というか無理だと思った。

本書で繰り返されるのは、「欲しい」か「必要」かの違いだった。タイトルの通り、それがお金の減らし方だ。
著者の言う「欲しい」は、どれくらい欲しいかを他人に説明できたり、代わりに○○をやめてもいい、我慢してもいい、ということを示せることだった。それに対し、「必要」とは子供の教育費だから、友人との付き合いだから、という~だから仕方ない、という消費を例に挙げていた。そして、それはただの贅沢であるとしていた。

また、欲しいにも自分のためか他人のためか、という軸があり、他人に認められたい、褒められたい、という欲もまた贅沢であるとしていた。本当の「欲しい」とは承認欲求を満たすようなものではなく、どこか山奥に引っ越して、誰にも会えない誰とも話せない、そんな中でも「欲しい」と思えるものだった。
自分は他者ありきの所有欲を満たせる買い物をしてしまうので、この考えがとても刺さった。
本当の欲しいを満たすためにお金の使い方をデザインし、お金を増やして、手に入れる。それをひたすら繰り返すだけでいい。この考え方は、自分にとってお金について改めて考える良いきっかけとなった。

おわりに

あとがきの最後の方にある一言が、とてもクールでかっこよかった。私もそんなお金の減らし方をしたい。