2023年の振り返り
2023年の抱負を書いてからはや1年弱、あっという間に2023年が終わりを迎えようとしている。
ということで今年も1年を振り返ろう。
仕事
2022年は新しいことにチャレンジする事が多かった。一方で2023年は温故知新?のような1年だったと思う。
WebViewとの戦いの終焉
2022年末頃にWebViewでVueを動かしていたやつの続きだ。WebViewは少しクセがあったが、慣れるとすいすい進められて、純粋なWebフロントエンド開発に四苦八苦していた。できたものがコレだ。
テックブログにも書いたが、HLSを使ってm3u8ファイルを再生するやつだった。
このときはとにかくiOS Safariに苦しめられた。古いiOSもサポート対象のため、たしかiOS14の特定のバージョン以下で動画が再生できないとかそういうのがあって、頭が爆発しそうになった。
それ以外にもいろんな課題や躓きがありつつ、なんやかんやで攻略してリリースできたが、まあ大変だった。大変だったが色々工夫していい感じに開発できたところもあり、いい経験になった。メンタル面での課題も認識でき、人間性も成長できたと思う。
採用を頑張った
カジュアル面談は昨年からちょこちょこやっていて、2023年から書類や面接などもやるようになった。週に何度も面接や面談をして喉が破壊されそうになったが、候補者の方とのコミュニケーションは非常に刺激的だった。限られた時間で刺さりそうなメッセージングを捻り出したり、自社のアトラクトを頑張っていた。相手のことを考える時間がたくさんあった。また、話す中で自分も頑張ろうと思えたり、ツラミを共感できる/されることも多く、会社は違えど同じ職種として一緒に頑張ろうなと勝手に拳を突き合わせていた🤜
あと採用業務の延長で新卒インターンのメンターもやった。メンター期間が先述した開発と被っていてまあ大変だったが、これもいい経験だった。というか弊社に来るインターンの方々が優秀すぎて、適当に就活してた自分がメンターなんて恐れ多いなと思った。(今は毎日ちゃんと働いてます。
リモートでインターンができる時代、腕前さえあれば学生のうちに色んな会社で実務を経験できるってすごいことだなと思った。ちょっとだけうらやましい。
メンター期間の1ヶ月は毎朝1on1で業務から趣味までオールジャンルで雑談して、それから業務を開始していたから、メンティーからとても元気をもらっていた気がする。これがなかったら仕事を乗り切れなかったと思う。
アクセシビリティ頑張り始める
2022年からちょこちょことデザインシステムを進めていた。ボタンやラベル、テキストフィールドなどの定番コンポーネントをデザインシステムとして作っていた。今年は機会があってコンボボックスを作ることがあったので、そこで初めて深くアクセシビリティと向き合った気がする。それまでは雰囲気で aria-label や aria-hidden をつけるくらいだったが、W3Cの仕様書を見たり、実際にスクリーンリーダーとキーボードだけで操作できるかを確認するようになった。既にテックブログに書いた。
ここまでが大体上半期。
Nuxt3と向き合い始める
下半期はずっとNuxtのことを考えていた。Nuxt3へのマイグレーションに向けて、まずは何をする必要があるか、マイグレーションガイドの内容を1つずつスプシにまとめて、最終的にJiraに吐き出していた。すごくざっと見積もって150〜160人日くらいだったので頭が痛かった。2Qでやることを精査して計画立てて関係者に周知や合意を取り、3Qからもりもり実行していた。中規模アプリだったので、ビックバンリリースは避けたく、Nuxt Bridgeを利用したかった。Bridgeを使うにもNuxt2.16以上にアプデが必要で、それすら大変だった。Vue2.7にするとDnDでdragendが消えたり、関連ライブラリのアプデに苦労したり、そもそも非推奨APIの利用が多かったり、いろいろあった。とはいえ、事前にできるだけ調べて作業のゴールと全体像を把握していたおかげで、かなりスムーズに対応できたと思う。
どうにか楽をしたくてESLintのカスタムルールを作ったり、自動テストで動作確認できるようにしたりと、自動化できるものは自動化する意識が付いた。このあたりはテックカンファレンスで話した。
コンポーネント設計や状態管理について以前よりも考えるようになった。マイグレーションするにあたって、サービスのフロントエンド全体を考え、俯瞰的に見つつ、フロントエンドに関わるコードレビューを全部やっていたので、コードの変更しやすさ、他人と未来の自分にとっての理解しやすさをより意識するようになった。コードだけで表現するのは限界があるので、他人のための適切な量のコメント、コミットメッセージやPRを詳細に書くようにもなった。これは個人で意識しても仕方ないので、組織に伝搬したり啓蒙活動してる。(無論チームで合意を取った上で、かつウザくない範囲でやっている。
幸いにもNuxt2のEOLは2024年6月まで伸びたので、あと半年頑張りたい。
マネジメントの道を歩み始める
たしか夏か秋ごろにマネジメントの打診を受けた。もともとエンジニアリング組織論への招待を読んで興味を持っていたり、ちょうど対人コミュニケーションに特に気を使い始めていたこともあって、昨年末頃はかなりマネジメントの道に興味を持っていた。今年に入ってからは採用こそやっていたが、マネジメントというよりも技術不足感に苛まれていて正直それどころじゃなかった。一旦ひと月くらい考えてみてかなり迷ったが、結局はやることにした。自分を買われたことは嬉しかったし、コミュニケーション能力を更に伸ばしたり組織を動かして大きなものを作る経験はそう簡単にできないし、自分にも会社にとっても財産になると思った。若いうちにマネジメントの経験をしておきたかったというと打算的だが、そういう側面もあった。
そんなこんなで2024年はEM1年生頑張っていこうと思う。来年もコンフォートゾーンから脱出だ。
プライベート編
2023年の抱負に対する振り返り
- 相手の立場で物事を考える
- コーヒーを美味しく淹れる
- 四季の写真を部屋に飾る
この3つが今年の抱負だった。
1つ目の相手の立場で物事を考えるのは未だにできない。非同期なチャットやメッセージ上では自分のペースで考えられるので前より幾分かマシになったと思うが、同期的なコミュニケーションになると意識がどこかに飛んでいく。とても難しい。そもそも1年でできるようなものではないと思う。来年はマネージャーになるし、相手の話を聞くことが仕事になるのでより意識するだろうし、悩むことも多いと思う。気長に頑張ろう。
2つ目のコーヒーについては本を読んだ。世界史とコーヒーの関わりがとても面白かった。歴史を学ぶのは面白い。時代背景でコーヒーの扱いが移り変わり、価値もそのときどきで異なっていた。現代では大きなビジネスの一つになっている。17世紀ロンドンで流行ったコーヒーハウスは現代にもできてほしいものだ。
著者の井崎さんというバリスタの方の淹れ方を参考にしながら淹れるようになった。3回注ぐだけなので、簡単で美味しい。ドリップポットはもともと持っていたが、最近になって温度調節機能付き電気ケトルと電動コーヒーミルを貰った。これでいつでも豆から好きな挽目、好きな温度で淹れられるようになった。
3つ目の今年の四季の写真は夏と冬しか撮れなかったので、過去の写真を引っ張り出して全部で7枚くらい印刷した。A3の額縁に入れて寝室に飾っている。日常的に注視するものではないが、部屋に写真があるのはなかなか良い。フィルムも今年はいっぱい撮ったし、現像ついでにL判で印刷もしていた。ピンチハンガーやウォールバーで飾った。
毎月のハイライト
今年はありがたいことにプライベートも充実していたので、順序付きリストで毎月を振り返る。
- 年始に実家に長期で帰ってた。実家でリモートワークをすることで親との時間を増やし親孝行した。パートナーに同棲を打診して合意した。
- JR東日本のどこかにビューンという新幹線ガチャでどこかにビューンされた。白石蔵王というところでフラフラした。
- 新居の物件見始めた。家具の候補を考えたりもしてた。
- 多肉植物にハマった。グリーンネックレスとセダムを買った。GW前の1週間でまた実家に帰って、ついでにスノーピークのキャンプ場に行って感動した。
- いっぱい内見して物件が決まった。
- 引越し準備。
- 新居最高。再び自炊に目覚めた。初めてLeicaのカメラを見に行って、レンジファインダーに感動した。高いから、通称ジャーニーコニカというフィルムカメラを買った。
- 暑かった。富山に旅行した。ひょんなことからカピバラにハマった。オクトパストラベラー2を始めた。
- 暑かった2。カピバラに逢いに行った。
- 秋花火で凍えた。カピバラ写真展を見に行った。車検でお金が吹っ飛んだ。💸
- 秋冬キャンプシーズンが来た。のでいろいろ備えた。オクトラ2クリアした。(最高や
- キャンプした。三重に旅行した。カピバラと触れ合った。猫飼いたい。
おわりに
昨年末の振り返りではGoogleのタイムラインのスクショを上げていたが、今年はうまく記録できてない期間があった。残念。
振り返ってみると仕事・プライベート共に充実していた。しばらく年末年始休みを満喫しよう。