「プロカウンセラーの共感の技術」を読んだ
2022-01-24 公開
(2022-12-30 更新)
2022年1冊目はプロカウンセラーの共感の技術を読んだ。
昨年読んだプロカウンセラーの聞く技術に続く1冊。
読んだ理由
- 共感について掘り下げたかった
- 複数のカウンセラーの本が読みたかった
何が書いてあるか
- なぜ人は共感を求めるのか
- 共感できないときに考えること
- 共感の深め方
感想
本書ではタイトルの通り一貫して共感について書かれており、その中でも共感は読んで字の如く感じるものであり、感じることに注意を向けることが大切だと繰り返されていた。
感じられることに注意を向け、相手になにか指摘したくなってもそれは放り、相手の気持ちを受け取ること注意を戻す。
もし、話を聴いていても、何も感じられなければそれで良くて、何も感じられないことに注意を向けることが共感の始まりであるとしていた。
傾聴と共感の似ているところは聴き手側で価値判断をしないことであり、異なるところは共感した気持ちを表現することだった。
いままで学んだ傾聴は聴くことに徹するのが主だったが、共感においては聴くだけではなく、感じたことを表現することで、更に共感を深めることが大切だということを知った。
また、表現するには話し手の本心とは異なる場合もあり、一種賭けのような行為にもなり得るもので、相応のリスクもあるという。
ただし、表現を避けると表現する勇気が育たず、共感も深めることはできないため、落ち着いて、穏やかに、力強く表現をすることで、更に共感を深めることができる。
これは自分にとってとても新鮮で、今まで共感するために必死で聴くことに徹していたが、少しずつ感じられたことを価値判断せずにありのまま表現し、共感を深めて行きたい。
おわりに
先日、旅の途中で出会った2人組の旅人と話したときに、意識して傾聴をしてみたので後で感想を聞いてみたら、「聴いてるようには見えたけど、興味がなさそうだった」と言われた。
次は共感の表現を実践する。