「プロカウンセラーの聞く技術」を読んだ
2022-01-18 公開
(2022-12-30 更新)
11月に読んだ傾聴の基本に続いて、今回は実践的な傾聴の技術を知るべくプロカウンセラーの聞く技術を読んだ。
2000年出版で、著者の方が亡くなっていたのが非常に残念だった。
読んだ理由
- 以前傾聴の本を読んだ割に、実践的な傾聴ができていなかったから
- なぜ傾聴する必要があるかを抑えた上で、実践的な傾聴のテクニックを知りたかった
- 傾聴に関して複数の書籍を読んでおきたかった
何が書いてあるか
- 聞き上手は話さないこと
- 自他の区別の必要性
- 「積極的に聞く」ということ
- 聞くための環境について
感想
改めて「聞く」ことについて学び直したが、1冊読んで傾聴について知った気になり、あまり実践できていなかった事に気づけた。
本を読んで知識をインプットするだけで満足しがちだが、学んだことをアウトプットするのは本当に大切だと思う。
ましてや、読んで学んだことを他人に説くだけで実践した気になり、自分はできていると勘違いしてはいけない。
さて、本書では「聞く」ことの実践的なテクニックがよく書かれていたが、特に目に留まったのが、聞く環境についてだった。
本書で繰り返されていたのは、聞く上で自分と相手の区別を正しくすることや、とにかく自分の話をしないという基本的なことだったが、聞く上でその場の雰囲気をデザインすることが、話し手の話を促す上でも重要だという。
例えば、二人で話す場合でも、部屋に余分に椅子を置くだけで、気詰まりが緩和されるし、窓のある部屋で話をすれば、自然と明るい話になるそうだ。
カーテンや観葉植物によっても雰囲気が変わるし、どの壁に何の絵を飾るか、自分の愛用品を置いてみるなど、話す空間をデザインすることで、相手の話を促すことができるという。
おわりに
今、私の部屋にはドライフラワーが飾ってあるが、本書にはこのように書いてあった。
「花が枯れた部屋は、死んだ部屋なのです。」