「心理的安全性のつくりかた」を読んだ
7月に滑り込みで読んだ本は心理的安全性のつくりかた。
普段は電子書籍で本を読むが、前日投稿したアナログな生活をする日に読めるように紙の本を買った。
読んだ理由
もともと7月中に読むつもりだったエンジニアリング組織論への招待 という本の中に出てきた「心理的安全性」というワードが気になって、掘り下げたくて買ってみた。
何が書いてあるか
- 心理的安全性のよくある勘違いと真の意味
- 心理的安全性によってチームに何がもたらされるか
- 心理的柔軟性を身につけるための3つの指標
- 心理的安全な環境やチームを作るためにやること
- 心理的安全性を導入するためのアイデア
感想
ソフトウェアファーストに引き続き、大変良書だった。
少し前からチームや組織づくりについて知りたくて「エンジニアリング組織論への招待」で「心理的安全性」というワードに出会ったわけだが、今の自分が考えていることや開発チームにおけるコミュニケーションに必要なことがまさにこの本に書かれていた。
また、仕事に限らず人とのコミュニケーションを取る上で重要な考え方などもあり、コミュニケーションで悩んでいた自分にとても刺さった。
特に、行動分析で最も基本的かつ重要な「きっかけ→行動→みかえり」のフレームワークが印象に残った。
簡単に説明すると、人々の行動は「きっかけ」と「みかえり」によって制御されており、は「きっかけ」により「行動」が起き、行動の後の「みかえり」が「行動」に影響を与える、というものだ。
具体例で言えば、「部屋が暑い」という「きっかけ」により「冷房をつける」という「行動」を取り、「みかえり」として「部屋が涼しくなる」というような流れがあったとする。
この場合、冷房をつける行動により、みかえりが得られるのであれば、次回以降もその行動を取る頻度は増え、逆にみかえりが得られず部屋が暑いままであれば、次からその行動を取る頻度は減る、ということだ。
仕事をする上でも、例えば上司になにか報告をして自分にとって嬉しいみかえりがなければ報告はしづらくなる。
報告しやすい環境を作るのならば、報告を受けた上司は部下にとって嬉しい何らかのみかえりを与えることで、報告の頻度を増やすことができる。
そうすることで、心理的安全性を向上させることができる、という考え方がとてもわかりやすく早速取り入れようという気持ちになった。
おわりに
(心理的安全性の向上を目指す取り組みをやってみて、)心理的安全性は難しい。